こむら返りの原因
こむら返りとは、ふくらはぎがつってしまった状態である事はご存知ですよね。
激しい運動をした時や、寝ている時、朝目が覚めて伸ばした時などに起こりやすいと思います。
一般的に、こむら返りは、疲労や冷え、運動不足、ミネラル不足、水分の不足などが原因で起こると言われています。
それらの一般的な原因は、他のサイトでも、いっぱい掲載されていますから省きます。(笑)
というのは、それらの原因は発症原因で有り、根本原因は他に有ると考えているからです。
つまり、こうなった時に、こむら返りが起こります、というのが発症原因です。
一方の根本原因とは、こうなれば、こむら返りが起こりにくくなります、という意味です。
もちろん、疲労や冷え、運動不足、ミネラル不足、水分の不足などは良いものでは有りませんので、それはご自分で、しっかりと管理して下さい。
それを、しっかりやってるのに、何故か、こむら返りを起こしてしまう人も居るのでは
いるでしょう、ハイ、あなた
その方達には共通点が有ります。
足の関節の硬さ
その方達は、ふくらはぎが硬いだけではなく、足首から先の足の部分が硬いのです。
こむら返りというと、大抵の方は、ふくらはぎばかり揉みたがりますが、むしろ足の先の方が重要なのです。
足の硬さが取れると、こむら返りは起こりにくくなるのです。
特にココという所は、特に、足趾、足のゆびです。
足の骨にロック(引っ掛かり)が有ると、足だけではなく、ふくらはぎの筋肉も、異常収縮・異常緊張を起こします。
そこで、JRC関節可動回復矯正法で、関節の引っ掛かりを解除します。
どういう事かというと、骨の動きが悪くなると、筋肉に力が入りっぱなしになっています。
無意識のうちに、力を入れている状態です。
力が入りっぱなしだと、疲れやすく疲労物質も溜まります。
力が入りっぱなしだと、血管も圧迫されるので、血行も悪くなります。
血行が悪ければ冷えます。
こむら返りの代表的な原因の、疲労と冷えに繋がりますよね。
足の関節のロックを外して柔らかくすると、足だけでなく、ふくらはぎの異常収縮・異常緊張も解消されるので、足がつりにくくなるのです。
こむら返りの施術
運動療法
こむら返りの運動療法です。
でもこれ、ふくらはぎの運動では無いのです。
ふくらはぎの運動の場合は、かかとの上げ下げで、つま先立ち運動になりますが、
スパイラルテーピングの運動療法の一つです。それよりも重要なのは、足趾の運動になります。
足のゆびを、曲げたり伸ばしたりして前に進みます。
尺取虫のような動きです。
これを一回50センチの目安で行います。
立って出来る人は、立った状態で行うのですが、足に問題を起こしている人の場合、足のゆびを曲げる筋肉が不器用になっていて、上手く前に進めない事が多いです。
そんな場合は、椅子に座った状態で良いので、しっかりと足のゆびを曲げて前に進みます。
座った状態ですと、目一杯前進したら、一度足を手前に戻して、もう一度、目一杯前進すると良いでしょう。
この運動をする事によって、身体中に点在している抗重力筋という重力に対して、身体を支える筋肉が働き出し、身体が安定・強化されます。
それと同時に、ふくらはぎの筋肉の緊張が緩和されるので、こむら返りを起こしにくくなるのです。
スパイラル・テーピング
これは、当院でも使用している、スパイラルテーピングの、こむら返りに対する代表的な貼り方です。
右と左では、貼り方が違います。
右の場合は、ひざの裏側の外側は2横指上と、内側は2横指下にクロステープを貼ります。
そして、もう一枚、ふくらはぎ中央から少し外側に貼ります。
テーピングの向きは、4本になっている方を左上がり45度の角度に貼ります。
左の場合は、右とは逆になります。
ひざ裏の内側は2横指上に、外側は2横指下に貼り、ふくらはぎ中央の少し内側に貼ります。
とても効果的なテーピング療法です。
アレルギーのツボ
こむら返りとアレルギー、一見関係ない様に思いますよね。
しかし、アレルギーが有る場合、ふくらはぎの筋肉は緊張しやすいという特徴が有ります。
アレルギーが原因で、中途半端に力が入りっぱなしになるのです。
ですので、この場合、アレルギーのツボを使います。
花粉症などに使われる、アレルギーの代表的なツボ、太陽というツボです。
確認の方法は、ふくらはぎをギュッギュッと内外から押して、硬さと痛みを見ます。
次に太陽というツボを患者さんに押さえてもらい、ツボを押さえた状態で、もう一度ふくらはぎの硬さと痛みを確認します。
スッと筋肉が緩むようであれば、アレルギーから来る筋肉の異常収縮・異常緊張も有ると考えます。
スパイラルテーピングの場合は、処置として3㎜×3㎜の小さなテーピングを貼ります。
詳しい貼り方の説明は、こちらのサイトをご覧ください。 スパイラルの田中 (花粉 目)
こむら返りを起こしてしまった場合は、爪を立てて太陽というツボをジワーッと押しても、ふくらはぎが緩んで来ます。
中川式ストレッチング・ベンチ
これは、中川卓爾先生考案の中川式ストレッチング・ベンチという器具です。
キツそうですよね。
正直言って、本当にキツイです。(^^;)
中には、気持ち良いと言って下さる方もいます。
効果は抜群なので、良いのですが、患者様からは、拷問台と言われていました。(笑)
数年間は、使ってみたのですが、あまりにもキツそうなので、最近は、ストレッチベンチを使わずに、手技で少しソフトに行っています。
筋肉は、強く引っ張ると切れる事が有るという説も有りますが、中川先生の理論では、そんなに簡単に切れるものではない。
「治った者勝ちでしょ!」という考え方です。
実際に、これだけ強烈なストレッチをかけても、肉離れを起こした人は、一人もいません。
こむら返りについての理論も色々有ると思いますが、極論を言ってしまうと、筋肉を伸ばして、筋肉のキャパシティーを広げてしまえば、ふくらはぎは、つりにくくなったりします。
最近は、ちょっと使い方を変えて、ストレッチング・ベンチに数分間ただ座って貰っています。
すると、座ってすぐは痛かったはずなのに、暫くすると、スッと筋肉が緩むのです。
これは、希望される方のみ使用して頂いております。