《Heberden’s node》手指の第一関節に生じる、変形性関節症の一種。関節の軟骨が摩耗し、骨棘が形成され、指が動かしにくくなる。痛みを伴うことが多い。加齢に伴う症状で、中年期の女性に多く発症する。原因は不明。英国の医師W=ヘバーデンが最初に報告したところからの名。
デジタル大辞泉より
家庭医学館の解説
へばーでんけっせつ【ヘバーデン結節 Heberden Node】
変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)が指の先端の関節におこると、先端の関節が太くなり、結節(けっせつ)(しこり)状になります。これをヘバーデン結節またはヘーベルデン結節といいます。
指をよく使う職業の人に多いことから、関節の使いすぎによる変形(外傷性)、あるいは遺伝による変形(非外傷性)などが原因として考えられています。ただし、関節リウマチとは関係がありません。
[症状]
指の先端の関節が太く、結節状となり、ときには嚢腫(のうしゅ)ができ、腫(は)れてきます。変形が進行する時期には痛むことがありますが、変形が完成し、関節の動きが悪くなるころには、痛まなくなることが多いものです。
[検査と診断]
X線写真で、関節のすき間が狭くなっている、骨棘(こっきょく)の形成、骨の硬化など、変形性関節症に特有の像がみられます。
血液検査では、リウマチ反応などの異常はありません。
[治療]
痛みが強い場合は、簡単な固定と鎮痛薬が用いられます。
関節が不安定で、物をつかんだりするときにぐらつく場合や、変形がひどい場合などは、関節固定術などの手術が必要になります。
出典|小学館家庭医学館
簡単に言うと、指の第1関節が太くなって、痛い状態です。
外傷でケガをしたものでは無く、自然に発症します。
使い過ぎ、または原因は不明とされています。
医学的には原因不明のものが多いですね。
へバーデン結節の施術
へバーデン結節を発症する人には共通点が有ります。
指だけではなく、手が硬い
その状態で使うから痛い、変形性膝関節症などと同じ原理で、痛いから、関節面を広くして負担を減らすために、骨量を増やして変形して行くのではないかと思います。
硬いから痛いと考えると、硬さを取って柔らかくなると
そうです、痛みがやわらぎます。
骨・関節の施術
先ずは、JRC関節可動回復矯正法で、手根骨と指の関節の引っ掛かりを解除します。
手が硬い人は、体幹部も硬いケースも多いので、骨盤の仙腸関節を中心に、背骨、肋骨などの矯正も一緒に行う事が多くなります。
筋肉の施術
骨・関節の施術を行った後に、筋肉の硬さが有れば、PNFストレッチのPNF筋整復法の関節の軸合わせを行います。
スパイラル・テーピング
へバーデン結節に対する一般的なテーピンクは、指の第1関節にテーピングをグルグル巻くのが主流の様です。
私の場合は、スパイラル・テーピングのテーピング療法を使用しています。
これです どこに貼って有るでしょう
有りませんよね。(笑)
では、手の平側から見てみましょう。
そうです、手の平側だけに貼ります。
シンプルでしょう。
では、指の側面です。
肌目の陰側(内側)だけ貼って、陽側(外側)は貼らない様にします。
すると、指の曲げ伸ばしが楽になります。
もし、それでもまだ緩和しない場合は、2枚重ねにします。
すると大抵の場合は緩和しやすくなります。
テーピンクには、切れ目を入れて有ります。
テーピングの切れ目は、指先側になるように貼ります。
この切れ目が重要で、無いと曲げ辛く、不快な感じがします。
スパイラル・テーピングのスダレ貼りという貼り方です。
私の場合は、手技のJRC関節可動回復矯正法で、で関節ロック(引っ掛かり)を解除したり、関節の軸ずれを整えてから、このテーピンクで仕上げるというスタイルで施術を行っています。