『指が引っ掛かる!?ばね指・弾発指』の記事で、ばね指になる原因は、手より上に有るというお話しをしました。
その原因と考え方を、一つずつ説明していきたいと思います。
今回は、手根管の問題についてのお話しです。
ただしこれは、ばね指になるのは、手の循環障害である、という私の持論によるものです。
ですので、考え方の一つと捉えて下さい。
では、説明します。
イメージとして、手は水風船のような組織と考えます。
![]() |
手が浮腫んだ状態になるには、どこかで縛って水が風船から漏れない様にする必要があります。
手首に有る、手根管が硬くなれば、縛ったのと同じ様な状態になります。
![]() |
本来ならば神経が圧迫されてシビレが出たりするのですが手根管症候群です。
でも圧迫されるのは神経だけでは有りません。
血液や体液も手根管の組織に圧迫されてしまいます。
結果、体幹に戻れないので浮腫みます。
勿論の事ですが、完全に止まる訳ではなく、少しずつしか流れられないという意味です。
すると老廃物や緊張成分のカルシウムなどが、体幹に戻れず溜まります。
その溜まった老廃物やカルシウムが指の腱に蓄積された場合に、ばね指が発症するのではないかと思うのです。
手根管の圧迫を解除する為には、経験上、手根骨の関節ロックを解除するのが手っ取り早いと感じます。
![]() |
これだけでは、すぐに解消するという訳には行きませんが、ばね指・弾発指を解消する為の下準備の様な目的で手根骨の施術を行い柔らかくします。
