施術全般

骨盤、仙腸関節の矯正

骨盤の仙腸関節の矯正

当院で行っている、関節包内の矯正である、JRC療法(関節可動回復矯正法)では、骨盤の仙腸関節を中心に考えて矯正を行います。

JRC1

この関節は、動いても、たったの2mmしか動かない関節です。

しかし、その2mmが、動けるのと、動けないのとでは、身体全体で見ると、大きく動きの違いが出ます。

頭部までの動きで見た場合、約10cmの違いが出ると言われています。

仙腸関節は、長時間同じ姿勢でいたり、姿勢が悪く同じ方向に力が加わり続けたり、強い力が掛かった時などに、引っ掛かってしまう様です。

骨盤は、上半身を支える土台となる骨です。

仙腸関節の2mmの遊びにより、クッション性が保たれる構造になっているのです。

その関節が引っ掛かってしまった場合、骨盤のクッション性が失われ、腰椎を含めた背骨に負担が掛かります。

更に、関節が引っ掛かると、その周りの筋肉は、常に緊張した状態になって支えようとします。

仙腸関節は、脊柱起立筋と連動しているので、腰から背中、首までの筋肉が緊張して、硬く成ります。

筋肉が硬くなると、血行障害が起こりますので、腰や背中、首の痛みや、こりを感じる様になります。

そして、悪化すると炎症を起こし、強い痛みが出ます。

更に悪化すると、背骨の隙間が狭くなり、脊柱管狭窄症や、椎間板ヘルニアといった、重度の症状を起こす疾患を発症してしまいます。

仙腸関節の動きは、たかが2mm、されど重要な2mmの動きな訳です。

骨盤の仙腸関節に対するJRC療法の適応症

・単純性関節可動制限

単純な機能的関節可動障害(必ずしも受傷間もないものとは限らずケースによっては何年も疼痛が続いていたものの中にも存在する)1~3回の矯正で約3週間で痛みがやわらぐ。炎症に至らないうちに来院したものまたは炎症が消失した後に来院したものは、特に著効を示し1回のJRCでやわらぐケースもよくある。他の関節に可動制限が合併している場合も容易に痛みがやわらぐ。即効性も高い。しかし1ヵ月以内に理由なく再発する場合は、長期型関節炎を疑う。

・単純性関節炎

長期間(3ヶ月以上)に亘り疼痛と可動制限が残存、または疼痛の憎悪を繰り返すもの、または仙腸関節炎を伴うもの。月2~4回のJRCで1~2カ月で反応が良好となり2~3ヶ月で痛みがやわらぐ。施術せず放置した場合、3日間程度強疼痛が続いた後、急激に痛みが減少し2~3ヶ月で自然治癒するものもあるが、矯正なしでは治癒しないものも多い。強い痛みが1週間以上持続するものや慢性の疼痛を訴えるタイプは長期型関節炎と判断する。

・長期型関節炎

自律神経系の症状を併発し初期の矯正では自覚的な改善がはっきりとは見られない仙腸関節の可動制限の著しいもの、または骨変性を伴い関節の可動が著しく制限されているもの。このタイプの場合、初期の矯正はできる限り微弱な動きに止める。仙腸関節を中心に発生するが、肋椎関節、胸肋関節、椎間関節などの可動制限や関節炎を多発し1~2カ月はJRCでの変化は非常に少ないが、約2カ月で良好な反応が現れ3ヶ月で著しく痛みがやわらぐ。3ヶ月~6ヶ月以上の施術が必要となる。自律神経系の症状(多汗、冷感、浮腫、筋萎縮、かすみ目、骨萎縮、耳鳴り、嘔気、爪・皮膚の変化)を伴うものも多い。可動制限も大きく再発も多い。

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