足の痛み

足首の外側捻挫のテーピング法

足首の外側の捻挫のテーピング

このテーピングは、足首の内返し捻挫や、足首の外側が痛い場合に使用します。

これは、スパイラル療法のスパイラル・テーピングの貼り方です。

当院で使用しているテーピング法になります。

足首の外側を押さえてみて、楽になる様でしたら、この貼り方で、テーピングを貼付すると良いでしょう。

貼り方には、貼る順番が有ります。

テーピングは、伸縮しないテープを使用します。

伸び縮みするテーピングですと、効果が半減しますので、伸びないテープを使用して下さい。

足首の外側から足底にかけて、縦に6本の細いテープを貼ります。

その上に重ねて、横のテープを貼ります。

テープの太さは、負傷したばかりの場合は、7mmから10mmくらいの太めのテープを貼ります。

炎症が強くて、熱を取りたい時は、もっと太目の12mmくらいの太さにして、4本にします。

写真では、縦が5本、横が7本になっていて、奇数の本数ですが、現在は、外側は、偶数の方が、効果的とされています。

足首の内側が痛い場合は、写真のまま真似て、貼付すると良いでしょう。

テープは、太い物を貼ると、熱を取って、冷やしてくれます。

逆に、3mm程度の細いテープを貼ると、温めてくれる作用が有ります。

負傷したばかりの、急性期でしたら、縦のテープだけにして、横のテープは貼らず、包帯で固定します。

急性期に横のテープを貼ると、圧迫が強くなりますので、血流が阻害されて、うずく事が有ります。

急性の炎症期では無いと判断しても、横のテープを貼って、うずいた場合は、横のテープをはがして、縦のテープだけを残すと良いでしょう。

縦のテープだけにして、軽く包帯を巻くと楽になる事が多いと思います。

負傷してから数日経過して、炎症がある程度おさまった、亜急性期の場合は、5mmから7mmくらいの太さのテープを貼付すると楽になる事が多くなります。

縦のテープを6本貼った上から、横のテープを重ねて貼ります。

慢性的な痛みではなく、新鮮なケガの場合は、下のほうから1本ずつ貼って行きます。

貼ってみて、嫌な感じが出ましたら、そのテープは外します。

横のテープは、多くても6本から8本程度で足首全体を覆う事が出来ます。

つまり、横のテープは、0本から、最多でも8本程度になります。

1本貼っただけで嫌な感じがする場合は、まだ急性期で炎症が強いと思われますので、包帯固定をした方が楽になる事が多いと思われます。

1本目から4本目までは大丈夫で、5本目を貼ったら嫌な感じがしたら、それを剝がして、4本に止めます。

6本貼っても大丈夫でしたら6本になります。

私は、いつも6本にしています。

続きまして、逆に慢性的に痛みが有る場合は、細いテープを貼ります。

3mmくらいのテープを使用します。

貼り方は、縦のテープを6本貼ります。

それから、横のテープを貼りますが、今度は、上方から貼って行きます。

この場合も嫌な感じが出たら、そのテープを外してください。

つまり、0本から8本のいずれかになる訳です。

この場合も、私は6本に止めています。

しかし、慢性的な痛みの場合は、嫌な感じが出る事は少ないと、経験上感じています。

簡単な方法としては、エクセル・スパイラルテープのCタイプを2枚、縦に並べて貼る事も出来ます。

エクセル・スパイラルテープ

インターネットで調べると、販売している所が有りますので、購入されても良いでしょう。

当院でも販売していますので、お近くの方は、こちらでお買い求めください。

ただし、経験上ですが、慢性的に足首が痛くて、この処置が有効な場合は、足首の関節が歪んで固まっていたり、足首まわりの筋肉が固まっていたり、体幹部の腰や背中が固まっていて、常に足部が筋膜を通して引っ張られていたりと、何らかの問題が有る事が多いと感じています。

このテーピングの貼り方が合っているうちは、痒くなりにくいのですが、必要が無いと脳が判断すると、頻繁に痒くなったり、剝がれ易くなりますので、その場合は剥がしましょう。

脳が、この処置は、もう必要無いと判断すると、身体から排除しようとする為、頻繫に痒くなったり、剝がれ易くなったりします。

その場合は、別の処置を必要としていると思いますので、検査をして、別の貼り方を行います。

ご自分でテープ貼る場合は、局所的に狭い範囲に貼ってみると良いでしょう。

例えば、エクセル・スパイラルテープのBタイプかCタイプを、痛い所に直接貼ります。

絆創膏で代用するなら、斜め45度右上がりに3本並べて貼ります。

その上から、斜め45度左上がりに4本並べて、クロス状に貼ります。

負傷してすぐの場合は、腫れが大きかったり、内出血が酷かったり、触ると骨がグラグラ動くなどの重症でしたら、骨折も疑う必要が有ります。

整形外科病院でレントゲン検査をして頂き、骨折の有無を確認すると安心かと思います。

検査の結果、骨折は無く、捻挫ですと診断が出て、湿布しか出して貰えない、という場合は、接骨院・整骨院に相談してみてはいかがでしょうか。

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