肩の痛み

肩こりの整体

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肩こりの整体施術で重要なポイント

肩こりは、肩の僧帽筋や、首に繋がっている斜角筋などの筋肉が緊張して硬くなっている訳ですが、色々な角度から考える事が出来ます。

単純な筋疲労で肩がこる事も有ると思いますが、その場合は、身体を休ませれば、楽になるはずです。

身体を休ませても、取れないなら、見なければいけない重要なポイントが有ります。

その中の一つが骨・関節です。

基本的に肩こりは筋肉の問題でしょう、と考えるのが普通かと思います。

しかし、関節がロック(引っ掛かった状態)すると、周りの筋肉が緊張する習性が有ります。

つまり、いくら肩の筋肉を揉みほぐしても、肩こりが起こる筋肉が付いている骨の関節が引っ掛かったままでは、また肩の筋肉は緊張を起こし硬くなってしまうのです。

よく、マッサージを受けて、その場は楽になるけど、すぐに戻ってしまうという話しを、耳にしますよね。

その場合の治療は、筋肉だけ緩めていて、関節に対するアプローチがされていないのではないかと、私は考えます。

関節の引っ掛かりを解除して、筋肉が解放されたら、それはそれで楽になると思いませんか?

では、肩こりの原因になる関節についてです。

関節?と考えると首や背中など背骨を連想しやすいと思います。

背骨は背骨で重要ですが、肩こりに限ると、もっとも重要な関節が有ります。

さて、どこでしょう?

それは、肋椎関節という所です。

肋椎関節とは?

肋椎関節ってどこ?と思われる方もいらっしゃいますよね。

背骨と肋骨の関節です。

背骨に対して肋骨は、へばり付いている様な形ですが、そこも関節になっています。

呼吸をするたびに、肋椎関節は動いています。

深呼吸をすると肋骨が持ち上がるのが分かりますよね。

その肋骨の上の方、主に第1肋骨から第3肋骨がロックを起こすと、肩こりが起こる筋肉である、僧帽筋や肩甲挙筋や斜角筋は緊張を起こして硬くなってしまいます。

それでは、もうちょっと詳しい説明をさせていただきます。

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この写真を見て、これで、数秒で肩こりがやわらぎます、と言っても説得力が有りませんよね。(笑)

これは、JRC療法、日本語で言うと、関節可動回復矯正法、関節包内運動を回復させる矯正法の、肩こり手法です。

上部肋椎関節を矯正している場面になります。

上部肋椎関節とは、JRC療法に関しては、第一肋椎関節から、第三肋椎関節を指します。

他の先生の治療法では、第一肋椎関節から、第五肋椎関節を矯正するものも有ります。

この肋椎関節という背骨と肋骨の関節は、背骨に肋骨が、へばり付いている様な形で、2つの関節面を持っています。

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前側にある肋骨頭関節と、後ろ側にある肋横突関節の2か所で動く作りになっています。

この2か所は、それぞれ別々の筋肉と繋がりが有ります。

後ろ側の肋横突関節が僧帽筋、ちょうど一般的に肩こりを起こすとされる所ですね。

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前側の肋骨頭関節は斜角筋、首の付け根から首の横に繋がっている筋肉です。

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首こりや、手のしびれに関係しやすい筋肉になります。

この筋肉が緊張すると、首の回旋に制限が掛かり、横を向きにくくなったりもします。

寝違えの時などは、この筋肉が緊張を起こしています。

そして、具体的には、後ろ側の肋横突関節のロックを解除すると、僧帽筋が柔らかくなります。

さらに深くアプローチして前側の肋骨頭関節も解除すると斜角筋も柔らかくなります。

これは術者が触っても、緩んだ事が分かりますし、受けた側も押された痛みがやわらぐので分かると思います。

そう考えると、骨・関節も肩こりに対して考えるべき要素の一つと思いませんか

更に、筋肉の整体の話しに移ります。

筋肉で重要なポイントは?

筋肉については、関節の整体に比べると、おまけ程度に、処置する事が有るレベルです。

筋肉で重要になるのは、小胸筋や棘上筋などが重要と、私は感じています。

それらの筋肉がナゼ重要になるのか説明させていただきます。

先ずは、小胸筋ですが、この筋肉は、起始が第3、4、5肋骨の上縁の外側面で、停止が肩甲骨の烏口突起に付いている筋肉で、機能は肩甲骨の外側角を下げ、肩を前方に突き出す働きです。

この筋肉が緊張を起こし硬くなるという事は、肩が前に出て、巻き肩の状態になってしまいます。

巻き肩の状態では、肩こりになる僧帽筋は、伸ばされる形になりますので、硬くなります。

肩甲骨が前方に傾きもしますので、猫背の様な姿勢にもなりやすくなります。

姿勢が悪くなれば、肩の上部に有る、僧帽筋は、引き伸ばされますので、硬くなりますよね。

場合によっては、この小胸筋の伸張性を回復させる必要が有る事があります。

ですので、必要が有る時にだけ、処置を行います。

続いて、棘上筋ですが、この筋肉は、起始が肩甲骨の棘上窩、停止が上腕骨の大結節の上面、肩関節包で肩関節外転にさいし三角筋を補助する、関節窩に上腕骨頭を固定する、上腕骨頭を外旋する働きです。

この筋肉の場合は、癒着を起こしやすく、50肩の原因にもなります。

この筋肉が癒着を起こすと、上腕骨を支える事が出来なくなるので、腕を上に挙げられなくなり、夜間痛を起こしたりします。

姿勢も悪化し肩こりになる条件を作り出してしまいます。

この筋肉に対しても、必要な時だけ処置を行います。

肩こりのスパイラルテーピング

そして、実際に、肩こりになっている、僧帽筋や、肩甲挙筋については、スパイラルテーピングを貼ればやわらぐので、最後の一手として使う事が有ります。

そこについては、肩こりの原因ではなく、結果として出ていますので、原因になる部位の処置をしても、姿勢が悪すぎて、緩和しない場合などに使用します。

まとめますと、肩こりは、上部肋椎関節に対しての処置が特に重要です。

そして次に考えるべきは、姿勢、筋肉という順番になります。

以上、肩こりの整体で重要なポイントについてでした。

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