関節包内矯正で有名な、酒井慎太郎先生の、お弟子さん達が書かれた本です。
当院の施術も、関節包内の矯正を行っていますが、私が教わったのは、田代富夫先生考案のJRC療法(関節可動回復矯正法)というものです。
JRC療法は、AKAという関節包内の矯正を基に、構造医学の面圧の理論を掛け合わせて、安全性を高めた施術法です。
どう違うのか?というと、AKAは、引っ張りながら関節包内を矯正します。
JRC療法の場合は、引っ張るのではなく、軽く押して、関節に圧を掛けます。
すると、関節包内では、関節液が、ジワッと、しみ出した状態になります。
その為、濡れたコップが、テーブルの上を滑る様な現象が起こり、弱い力でも矯正できるのです。
弱い力で矯正するので、患者様の身体に掛かる負担が少なく、安全性が高いと言われています。
近年では、AKAも、引っ張りながらではなく、面圧を使う様になったと、聞いたことがありますが、確かな情報なのかは、確認できておりません。
酒井先生考案の関節包内矯正も、AKAから派生した治療法と聞いていますが、こちらも直接教わっていませんので、どこか違いが有るのか不明です。
AKA、関節包内矯正法、JRC療法、どれも目的は似ていると思いますから、最終的には、ほぼ同じものに成って行くのではないでしょうか。
そして、この本ですが、ストレッチ系のセルフケアが色々載っています。
既に良さそうなものを、患者様に指導させて頂いております。
その後、さらに酒井慎太郎先生の著書を3冊購入しました。
の3冊です。
同じ施術では有りませんが、似た施術をしている者として、酒井慎太郎先生の関節包内矯正と、田代富夫のJRC関節可動回復矯正法は、何か考え方の違いや、着目点の違いが有るのか、興味が有りますので、読ませていただきました。
お二人とも独自の研究をされているのだと思いますが、やはり重要なポイントとなる、骨や関節は、似た所を指摘している印象でした。
ただし、YouTubeなどで酒井慎太郎先生の施術を拝見させて頂いたところ、JRC療法よりも、ダイナミックなアプローチも行っておられる様です。
私の場合は、その部分を、春日啓先生のPNF筋整復法や、中川卓爾先生のストレッチなどで結果が出る様に努力しております。