首にも腰痛の原因が?
腸腰筋の場合
腰が痛いから、腰に原因が有るとは限りません。
首が原因で腰に痛みを出しているケースは、よく起こる現象の一つです。
何を持って、首に原因が有ると判定するのか
これは検査法が有ります。
ソートホールテストと言います。
腸腰筋テスト
仰向けで、患者さんに力を抜いて貰い、股関節90°屈曲位からさらに屈曲させると疼痛が出現する場合、腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)の異状を示します。
また、腰部の後重感を感じる場合は第12肋骨付近に異状があることを意味します。
これに対して、ソートホールテストを行います。
腸腰筋のソートホールテスト
頭を持ち上げた状態を作り、そこから腸腰筋テストを行います。
すると、最初に検査を行った時より痛くない という場合は、首に問題が有ることを示します。
これは腰だけ施術をしても、痛みがやわらぎにくいので、首も施術をします。
逆に、ソートホールテストを行っても、痛みに変化が見られない場合は、腸腰筋の異状がメインであると考えます。
施術
施術は、JRC関節可動回復矯正法で関節のロック(引っ掛かり)を解除する事に加えて、腸腰筋にストレッチをかけます。
その後、腸腰筋や首に対するスパイラル・テーピングを貼るといった処置を行います。
骨盤の仙腸関節の場合
腰痛、ぎっくり腰の原因として最も多いのではないかと思うのが、骨盤の仙腸関節の変位やロック(引っ掛かり)です。
しかし、骨盤の仙腸関節に異状が有るだけではなく、首の異状が腰痛の原因になっている場合が有ります。
仙腸関節テスト
仙腸関節部の偏位による腰痛の検査法として、スパイラル・テーピングでは、こんな検査法が有ります。
仰向けで行います。
股関節軽度屈曲位(約45°)、膝関節120~130°屈曲位より腰を上げさせる、上げることが困難な場合もしくは疼痛が著明な場合は仙腸関節部に偏位が存在することを示唆する。
これで仙腸関節部に問題が有る腰痛である事が解りました。
ここで、首に関係が有るのか無いのかを調べます。
仙腸関節のソートホールテスト
検査法は、ソートホールテストを行います。
頭を持ち上げて、その状態から、患者さんに腰を持ち上げて貰います。
楽に腰が上げられたり、痛みが軽減、または消失したら、首にも問題が有り、腰痛の原因になっていると判断します。
施術
JRC関節可動回復矯正法で、関節の動きを整えます。
腰だけではなく、首の関節も一緒に施術を行います。
その後、必要な場合は、スパイラル・テーピングを貼付します。
そして、再度、痛みの軽減を確認します。