猫背を改善する為には、曲がった背骨を真っ直ぐに伸ばしたい訳ですが、それを阻害する要因の一つが、お腹の筋肉です。
容易に想像できると思いますが、お腹の筋肉が、凝り固まって硬くなると、背中を伸ばそうとしても、伸びませんよね。
筋肉は、一つずつの筋肉で身体を支えたり、動かしたりしているものではなく、いくつもの筋肉が連動して働いています。
一つの筋肉と、他の筋肉は、筋肉その物は、別の形、別の作りをしています。
しかし、一連の動きをする筋肉同士は、筋膜という薄いけど強い膜で繋がっていて、筋肉同士が協力する事が出来る様にデザインされています。
お腹の筋肉の場合、アナトミー・トレイン理論によると、ディープ・フロント・ラインという前側の筋膜の繋がりが有ります。
お腹の筋肉が縮んで硬くなると、胸の筋肉、頭までをも引き下げます。
更に、フロント・ファンクショナル・ラインという、前側の機能的ラインでは、大胸筋にも繋がっていますので、肩が前にも引っ張られる訳です。
そんな状態では、いくら背骨を真っ直ぐに伸ばそうとしても、すぐに根負けして、背中が丸くなってしまいますよね。
そんな場合は、直接お腹の筋肉を緩めます。
触ると筋肉の硬い所が有りますので、それを見つけて、動かす事により、緩めて行くのです。